野生のイルカと泳ぐ ドルフィンスイム等、世界の絶景ジープ島(JEEP島)の話題が満載。

ジープ島、Jeep島

ジープ島、Jeep島、第16話~第20話
HOMEの中の冒険ひろ吉の部屋の中のVol.4 第16話~第20話

ジープ島、Jeep島、冒険ひろ吉の南方楽園記:『裸足のままで』

ジープ島、Jeep島、第16話 ハウスリーフストーリー (2005年6月)

ジープのハウスリーフというのは実に面白い!いや!面白過ぎると言った感じだな!!マダラトビエイが3匹の編隊でやってきたり、ウミガメが3匹住んでいて3−4月くらいに産卵して6月に孵化したり、チャネルのところにモンツキカエル魚が住んでいたり・・・何もボートの出入りするうるさいところに住まなくてももっと静かな所がいくらでもあるのに、どうゆうわけかそこに住んでいる!1年以上前に台風がやって来てモンツキの住んでいた穴に砂が入り込み、住めなくなって何処かに消えてしまったが・・・今日潜って何の気なしに除いて見たら、な・なんとモンツキの未だ色白の幼魚が住んでいた。顔は小さいが成魚と同じ顔をしている。じっとその顔見ながら「あっ!また戻ってきた!!」とレギ越しにつぶやきながら、浅瀬のサンゴの上を通過したら、今度はミナミハコフグの幼魚を見てしまった。

ミナミハコフグの幼魚なんか・・・ジープにいたら楽しいだろうな!と以前から思っていたものだから、本日の発見は実に私の少年の心をくすぐりうれしさがこみ上げてきた。
私がミナミハコフグの幼魚を最初に見たのはサラットのインリーフのサンドパラダイスに近い所だった。そのときこうゆう魚は潮通しのいいところを好むので、環礁のすぐ内側に住んでいるんだと認識していた。ところがその後、ジープからボートで5分のところにあるサンドキャッスルで何度も見かけた。こんなところにもいるんだ!と感動してしまった。

その後ジープのハウスを何度も何度も回ってみたがミナミハコフグの幼魚を見ることはなかった。しかし、今日そのいないはずのジープのハウスで見てしまったものだから・・・ダイバーのゲスト達がその幼魚の上を去った後にもう一度引き返して一人しみじみ見てしまった!
この現象はどうゆうことか?というと・・・サラットパスの環礁のすぐ淵に住んでいたものが、徐々に移動して環礁湖の中に入り込んできているということになる。サンドパラダイス・サンドキャッスル・ジープアイランドへと移動してきたわけである。ある日流れに乗ってやってきたのである!
こう考えるといろいろなことが考えられるわけで・・・あのサンドパラダイスにいるハナダイのバートレットアンティアスはどうだろうか?或いはフレームエンジェルフィッシュはどうだろうか?移動するだろうか???などなどジープのハウスの砂地の浅瀬でぼーっとこんなことを考えていて、ひとつ実験をしてみることを思いついた!

ジープ島から東のパスのサラットに向かう途中には3つの小さなリーフがある。この3つをサラットパスに近いものから順番に潜ってみようと思いついた。環礁に近いところから2つ目くらいまでのリーフに・・・もしサンドパラダイスで見れる魚達を発見することが出来たら、今後十分にジープにやって来る可能性があるということになる。5月25・26日くらいに潜るつもりでいる。今から楽しみだ!!ワクワクする!
こんなのも小さな旅なんじゃないか?さしずめリーフの旅ということになるかな? ねェー!教授!!
ミナミハコフグの幼魚をじっと見ていると実に穏やかな自分を発見する!少なくとも私においては・・・。

ジープ島、Jeep島、第17話 ダブルレインボーのダブル! (2005年7月)

本日またまた凄いことになっています!午前中に富士川丸を潜ったら、透明度がたいへんよく船尾にいるギンガメの群れに突っ込んでいったり、エンジンルームに入ってみたり、船首の先まで出て下から船首を見上げてみたり、とにかく透明度がいいものだから何処を潜っても気持ちがよく、「あー!気持ちのいいダイビングだった!!」と言って上がってきたら、またまたイルカの背びれをナミが発見!ダイビングとシュノーケリングの2班で入ったら、なんとアルパではなく子連れの5頭の群れでした。50cmくらいの子供が母親の脇にぴったりくっついてドルフィンキックをしていました。

かなり私に近ずいてきたんですが、やはり母親は子供を守ろうとしてたいへん変わった体の動かし方をしていました。かばおうとするとああなるのかな?と考えてしまいました。あと今日は水面でイルカが尾びれだけ出して前後に振り、バイバイするような光景を目にしました。思わず手を振ってしまいました!

その後べティを潜りジープに戻ってハウスを潜り、今日も充実した一日だったなー!と思いつつ帰りに夏島を越えたら・・・ナミが私に向って指を指していたので、後ろを見たら、丁度夏島のトノマン山を真ん中にしてたいへん大きな虹がかかっていました。しばらく見ているとどんどん大きくなり、更にもう一本出てダブルレインボー(二重の虹)になりました。モエン島が近くなったので見るのを止めて、右側を見たら、な・なんとそこにも2重の虹が見えるじゃありませんか?
私は思わず自分の目を疑いながら・・・もう一度後ろを見たら、やはり最初のダブルレインボーがあり・・・「わー!ダブルレインボーのダブルだ!!」といって一人で感動してしまいました。

こんなこともあるんですね???またひろ吉の奴!眉につばをつけてんじゃないの?とお思いの方もあると思いますが・・・私以外にガイドのナミもオペレーターのナボンも一緒に見たんですね!この人の名前ちょっと変わっていますね!でも「オボン!」と言っても振り向いてはくれません!!ナボンなんですからね!当たり前だけど・・・最近この書き込みも変な名前の人が多いですね!金魚とかチクワとかナボンとかね!!

話は大幅にずれましたが・・・ダブルのダブルの虹があるというお話でした!待てよ!そうなるとトリプルのトリプルというのもあり得るかも・・・?ますます少年の心と科学者の目がワクワクしながら爛々と輝きだす今日この頃です。
今トラック環礁は毎日がイルカ三昧ですよ!明日も楽しみ・・・。

ジープ島、Jeep島、第18話 凄い!ハウスリーフのサンゴ!! (2005年8月)

最近トラック環礁内のサンゴが実に生き生きと成長している気がする!先日キミシマ環礁に出かけてジュエリードロップを潜ったんだけど、ドロップの浅瀬の水面30cmくらいの深さが辺り一面サンゴだらけになっているのを目にした。サンゴの成長というのは実に早いようにも思える。それから浅瀬の美しいハナダイの根をじっくり見て、ボートに上がって先端に進んで下を見た瞬間!私は思わず息を呑んだ。べた凪の海面から白い砂をかぶった環礁の壁が見事に映し出されていた。

その何処までも澄み切ったブルーは美しく、人の心を捉えて離さない透明感があった。最近私はこの光景を何度も目にしているが、この完璧なまでの美しさは写真でも映像でも、絵でも現せないような気がする。これは人間の目だけで見れる美しさなのではないか?と・・・ふとこんなことを考えてしまった。

またサンゴはジープの周りもことごとく埋め尽くし始めている!特にソフィアの根の周りは実に見事である。今まで無かったところにいくつもの根が点在し、その中にコーラルフィッシュが青に白に黒にとゆらゆら揺れているのが見える。また浅瀬の太い枝サンゴの成長の早さには目を見張らせられるものがある。
今までなかったサンゴの根がいくつも出来ているものだから、そんなのを感心しながら潜っていると思わず、道に迷い迷子になってしまうような錯覚する覚えたりする。自分の庭で道に迷ってどうするんだということになるんだけれど・・・それだけただならぬ勢いでサンゴが成長しているということになるわけである。

8年間も同じところを潜り続けていて、益々興味が沸き潜りたいという気にさせるられるわけだから・・・やはり海の懐は実に大きいということを感じさせられる。海洋美においては実にジープのハウスはその宝庫である。さしずめ変化するルーブルとでも呼ぶことにしたいと思う。

話は変わるけど先日へコアユの幼魚を見かけて感動し、ダイブショップの脇のマングローブの林の近くで・・・なんと!3cmほどのナンヨウツバメ魚の幼魚ちゃんを見つけてしまった。それも夜の10時過ぎに・・・散歩しててライトを当てたらいたんですね!こうゆうのはいい!実にいい!!なにか得をした気分になる。
日本の夏はもうすぐ終わりだけど・・・私の夏は未だ終わらない!!蝉の鳴かない、金鳥の蚊取り線香がない夏だけど・・・ 。

ジープ島、Jeep島、第19話 盛り上がるよ!CJツアー (2005年9月)

CJツアーというと私の今までの印象では月夜の晩にジープで飲んでいる光景が思い出される。教授(三輪氏)がいろいろなアウトドアーグッズを持ち込んで、それらを使いながら一口飲んでは、満月を見て皆で語らう・・・そんなのがCJツアーだと思っている。
ちなみに今まで教授が持ち込んだグッズはテント各種・椅子・コーヒーメーカー・洗濯バサミ・CDプレイヤー・ランプ・ライト各種・凧・枕・寝袋・ダイビング機材一式・浮き輪・花火・蝿とり紙・蝿たたきなどがあげられる。
酒ではジン・ウォッカ・ジョニーウォーカー(グリーン&ブルー)・IWハーパー12年などがあり、その上トニックウォーターを持参した年もあった。次回あたりはぐっと煙くさいマッカランの18年あたりのシングルモルトというのはどんなもんでしょう?これは催促ではなくて提案です。

私としては今回はどんなものを持ち込むか?ということにたいへん興味があるんだけれども・・・着いた初日にテントを張ったり、テーブルにボトルを並べては微笑んでいる様子を伺っていると、実にこちらまで楽しくなってくる。ある意味教授は無人島ライフの達人と言えるんじゃないだろうか?自分も楽しみ人も楽しませてくれるわけだから・・・

昼間シュノーケリングやダイビングやイルカに夢中になって、夕方バケツ一杯のシャワーを浴びて、太平洋に沈み行く夕陽を見ながら一杯やる!この一杯は実に旨い。何処で飲んだ一杯よりも骨身に染みる絶妙な一杯といえる。そして同じ自然を共有した旅人たちが、飲んでは語り、また語っては飲む!
そして時間が経つの忘れて飲んでいると、いつしか月が西の空に傾く。すると月に照らされた海面が月の川となって銀色に輝きだす!

時間が経つに連れ、ジープで初めて会った人たちなのに初めてではないような錯覚に陥ってくる。なんだか懐かしいような気さえしてくる。そしていつしか決してリゾートホテルのバーなどでは味わえない空気が流れ始める!そんな時なんだ!!自分の心が叫び出すのは「それなんだ!旅の醍醐味は・・・」と
そして月が水平線に沈む頃、一人二人と深い眠りに誘われ、人影がまばらになっていく! ある意味ジープはいい旅人の港なのかもしれない!

追伸:今回私は2つの企画を考えている!まずはジープから約15分のところにある環礁のロングビーチにテントを張って日陰を作り、浅瀬の真っ白な砂地の上に腰をおろして、水に浸かったままで私の特製ジントニックを皆で一杯やろうと思っている。美味しいよ!!
その後テントの中で皆でビールやワインやバーボンやツマミ各種を持ち込んで宴会を行うつもりでいる。

もう一つは月明かりの晩にジープの広い砂浜で盛大なバーベキューを行おうと思っている。ロブスターやマングローブクラブ・タロイモやタピオカ・ソーセージやチキンやスペアーリブなどを焼いて、マグロは刺身とマリネにしてポテトサラダや可能な限りの野菜を用意してバーベキューをやろうと思っている。これは文句なしに旨いんだな!! ちなみに酒は各自で持ち込んでください!!

ジープ島、Jeep島、第20話 トラック環礁・イルカ伝説 (2005年11月)

この話は私の親友であり、またトラックのレジェンドダイバーであったキミオ・アイセック氏の息子でもあるグラッドフィン・アイセック氏からある満月の夜に聞かされた話です。そして彼の叔母が実際に経験した真実のストーリーです。当時グラッドフィン・アイセックは9歳、叔母が未だ19歳の頃で今から35年ほど前に遡ります。
1970年のある朝、デュブロン島(夏島)から3人の男と一人の若い女性がカヌーに乗って北東の水路の近くにあるフェリット島にヤシの実から取れるヤシ油の原料のコプラを採りに出かけました。そして4人はたくさんのコプラを積み、夕方4時過ぎにフェリット島から再びカヌーに乗りデュブロン島を目指しました。

しかし数十分カヌーを漕ぎ出した辺りで天候が一変し大風が吹き嵐のようになりました。小さなカヌーにコプラをたくさん積んでいる上に更に4人乗っていますから、大波が来るごとに海水がカヌーの中に容赦なく入り込みました。みんなで必死になってカヌーの中の水をかき出すんですがどんどんカヌーの中に海水が入り、とうとうカヌーは海面まで沈んでしまいました。しかしカヌーは木でできている為、海中には沈んで行きませんでした。4人は急いでカヌーを下り、その端に摑まりながらデュブロン島を目指して泳ぎ出しました。

しかし泳いでも泳いでも中々旨く進みませんでした。またデュブロン島とフェリット島の間は環礁内でも深い場所として知られていて、流れ出したら北東の水路から外洋に流される可能性や水面で泳いでいるためサメに襲われる危険性も秘めていました。泳ぎだしてから既に一時間が過ぎ、辺りは暗くなりかけていました。

一人のの年配の男が「諦めるな!島はもうすぐだ!!」とみんなを励ましました。ところが既に夕陽が西の水平線から沈もうとしていました。そして数分も経たないうちに薄暗い海面でたいへん不安になりました。既にみんな泳ぎ疲れていました。
そしてとうとう闇になり、何処を見ても低い雲がかかっていてデュブロン島は見えませんでした。やがて行き場を失った4人の不安が頂点に達しようとしていました。
しかし、その時でした!!遠くから何かの音が聞こえてきました。それはたくさんのイルカ達の鳴き声でした。そしてその声はどんどん4人に近ずいて行きました。疲れ果てて絶望の中にいた4人がハッ!と我に返った瞬間、十数頭のイルカ達は4人とカヌーを完全に取り囲んでいました。
そして先頭のイルカが周りのイルカ達とまるで話し合うかのようにお互い「ジー!ジー!」と鳴きあいながらデュブロン島のすぐ近くのリーフの浅瀬まで導いて行きました。そして島に4人が辿りつける地点でイルカ達はいつしか去って行ったそうです。

そのとき空には星達が輝きだし、その星明りの下にデュブロン島が黒くシルエットで映し出されていました。このときの3人の男性は既に他界されました。しかし当時19歳だったグラッドフィン・アイセックの叔母のマギーは今グアムに住んでいるそうです。

私は月の下でこの話をグラッドフィンから聞かされている間、1998年に初めて富士川丸で私に触れてきたイルカの事やまたスノーケリング中に私に近寄ってきたサメを2度に渡って撃退したイルカのアルパの事を思い出していました。彼の話や私の経験した事実から考えても、イルカは常に人間と共に共存していこうとする、また人間を助けようとする知能があることを感じずにはいられません。

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